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八丈島青ヶ島渡航3日目(2月1日):池之沢訪問

前回から1カ月執筆をサボりましたが続きを書きます。

青ヶ島で1泊して次の日はカルデラ内部の池之沢を訪問しました。1時間くらいで着きそうだったので集落から歩きましたが、普通はレンタカーで行くようです。集落から東側の道を進み、しばらく歩くと右手にカルデラが見えてきます。それから外輪山を貫くトンネルがあります。

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急な坂道を下ると自動車整備場、建設会社の倉庫、コンテナ置場など産業関係の建築物がいくらかあります。周辺には農地もみられ、明日葉などの野菜が栽培されています。f:id:kbkrplanning:20200406002733j:plain

カルデラということで、360度山しか見えません。

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さらに進むと港へと続くトンネルの入口があります。ひたすら真っすぐで下り坂のトンネルです。現在通行可能な港への道はこれしかなく、あおがしま丸が入港した際には多くの車が往来すると思われますが、欠航続きのこの日のトンネルでは風の音しか聞こえませんでした。

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車道からカルデラ中心側に入るとキャンプ場があります。暖かい季節になるとここに宿泊する観光客も多いようです。後述する窯とサウナが利用できるので野宿するのも楽しそうではあります。

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キャンプ場近くに地熱で水蒸気が噴出する穴「ひんぎゃ」を利用した窯があります。鹿児島などでもよく見られますが野菜などを蒸かして食べることができます。この辺りは地面も地熱で天然のホットカーペットになっており、星見に最適だそうです。

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さらにその隣にはサウナがあります。勝手に300円を払って浴室に入る仕組みで、基本的には無人のようです。入口には池之沢では貴重な自販機がありました。14時に開店凸したのになぜかおじさんが脱衣所のソファで寝ていました。

青ヶ島では地熱は豊富ですが地下水が少ないので温泉ではなくサウナになっています。サウナは47℃くらいで比較的入りやすいです。井戸水を地熱で沸かした湯船もありましたが、こちらも47℃くらいあってとてもではないけど入っていられませんでした。

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サウナの横には地熱を利用して海水を沸かし塩を採取する工場があります。脱衣所のおじさんによると運が良ければ見学できるそうですが、誰もいなさそうだったのでやめました。

カルデラ中央部の丸山は簡単にお鉢巡りをすることができます。道は比較的よく整備されていました。この日は島の小学生も遊びに来ているようでした。途中に富士様と呼ばれる神社があります。これは大噴火後に池之沢の女性などの入域制限を緩和し、農地での労働力確保のために建立されたものです。

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山から降りると数人の小学生と先生が近くの畑で掘って蒸かしたというサツマイモを食べていました。通りかかっただけなのにイモを分けていただき、島についても教えていただきました。当然ながら先生は本土からの赴任で、生徒も約半数が先生方のお子さんだそうです。地元出身の生徒も中学を卒業すると島を出ることになりますが、多くは八丈島ではなく本土まで出てしまうそうです。

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夕刻になって、歩いて集落へ戻っているとまた別の先生が車で送ってくださりました。勝手に限界な行為をしているだけなのに親切にしていただいて申し訳ない限りです。

宿の夕食は明日葉天そばを中心とする豪華なメニューでした。居酒屋の客は今日もいないようでしたが、訊いてみたら基本的に夏場しか酒場に来る人はいないそうです。

この日は疲れてすぐに寝てしまいましたが、午前4時くらいに起きてみると雲が部分的に晴れていて多少は星が見えたので少し写真を撮りました。もっとも、空気に湿気が多くて青ヶ島の星空本領発揮とはいかなかったようです。