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八丈島青ヶ島渡航1日目:八丈島散策

朝9時過ぎに底土港に到着しましたが、八丈島は他の離島と違ってメインの港と市街地の距離が離れており港の近くにはダイビングショップなどがあるだけです。そのためレンタカーなど借りるのが便利なのですが、例によって徒歩と公共交通しか使うつもりはありません。とりあえず市街地に向かって歩くことにしました。

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歩道は島の特産と思われる玄武岩のブロックで整備されており、ヤシ科の樹木やハイビスカス、アロエなどが植わっていて南国の火山島の雰囲気が漂っています。

市街地まで適当に歩いていたらバスに丁度良い時間となったので乗り込み、1000円でバス乗り放題、指定の温泉に入り放題の「バスパ」を購入しました。町営バスで市街地から離れた温泉に入りに行き、戻ってくるだけで元が取れるのでおすすめです。

離島のバスはだいたいガラガラな印象がありましたが、ここのバス車内は窓側席がほぼ埋まるほどで、大半の乗客は町立病院で降りていきました。僕は観光協会のある旧役場前で下車しました。

観光協会で道を尋ね、歴史民俗資料館を訪問しました。最近八丈支庁の建物に移転したようで綺麗です。入館料は100円かかりますが、シルバー人材センターの名札を下げた方が丁寧に解説してくださいました。一つ何気ない質問をしたのですが、わざわざ教育委員会まで問い合わせてくださり、却って恐縮してしまいつつも大変充実した時間を過ごせました。

八丈島流刑地として知られていますが、それに関連する苦難の歴史、稲作などの困難さ、その一方で流人など移住者の知見も手伝って伝統工芸や酒造など独自の文化が発達したこと、地形的要因から離島には珍しく水資源が豊富であることなどのお話を伺いました。

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歴史民俗資料館

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市街地から望む八丈富士

資料館でゆっくりしすぎてバスが行ってしまったので、しばらく歩くことにしました。目指すは島の西海岸、南原の千畳敷です。その前にスーパーあさぬまで昼食を調達しました。島内ではかなり大きなスーパーで、品揃えは本土とほぼ変わりません。地魚の刺身が売っているので

途中で階段状の井戸を見つけました。同様の遺構は島の各地に残っています。

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南原千畳敷は意外と遠く、大賀郷の市街地から徒歩50分はかかりました。八丈島は大きく分けて三原山の噴火とその後の八丈富士の噴火、二度の噴火で形成されましたが、これは八丈富士の噴火の際に出た玄武岩でできた溶岩台地です。近くには八丈小島が見えます。小島までの距離は6㎞とのことですが、海流が激しくそう簡単には渡れないそうです。ちなみに、小島は地理的に近い八丈富士ではなく三原山の噴火とともに形成されたそうです。

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八丈小島忘れじの碑

八丈小島有人島でしたが、1969年に全島移住があり現在は無人島です。島の生活環境などは

八丈小島のマレー糸状虫症 - Wikipedia

に非常に詳細に書いてあります。写真の碑は比較的最近にできたもののようです。

さてバスの時間が近づいたので市街地に戻り温泉へ向かいます。今回は島の南端、末吉のみはらしの湯に入ることにしました。バスは三原山の外周の険しい地形をトンネルや陸橋で越えてゆきます。

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この温泉ではお風呂から島の南方の海が見え、天気が良ければ青ヶ島も望めます。湧いているのは50℃弱の塩化物泉で、冬には最適です。露天風呂はぬるめなのでいつまでも入っていられます。近くに地質展示館があったことを上がってから知りました。ちょっと行ってみたかったです。

バスで市街地に戻り、今日の宿は底土港近くのシーダイブさんです。その名の通りダイビングショップ併設で、冬はかなりのオフシーズンだと思われますが4組ほど泊まっていました。ドミトリーで2500円だったのでコストパフォーマンスとしてもかなり優れている方だと思います。

チェックイン後に市街地へ買い出しに行きました。スーパーと、途中で本屋さんを見つけたので入ってみました。置いてある本は本土の商店街の本屋さんといった感じです。日刊ではありませんが地域紙を見つけたので応援の意味も込めて購入しました。

余談ですがこの日利用した施設はほとんどPayPayなどのキャッシュレス決済に対応していました。営業の人が来島したのでしょうか。

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この日の宿、シーダイブさん

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月2回発行のローカル紙、南海タイムス


その後はスーパーの総菜を食べ、共用部の漫画を読むなどして過ごしました。ここに来るまで知らなかったのですが、八丈島の生活を描いた漫画もいくつかあるようです。

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