限界*れ~るとりっぷ第1話(仮) かいかつ*とりっぷ
限界*れ~るとりっぷ構想の試験的SSです。
まだ原作をお読みでない方は先に読むことをおすすめします。
星祭とわ「今日の集合は夜9時30分……こんな遅くから何をするんですか?」
小川琥珀「生徒会長として示しがつかないよ……」
天満そら(夜遅くに先生と一緒……って何考えてるの私のへんたい!)
宮沢まひろ「私が引率してるので安心してください!今日は夏休みの遠征に備えて広義宿泊の練習をしたいと思います!」
3人「広義宿……???」
宮沢みかげ「お姉ちゃん……教育者としてどうなの……??」
まひろ「でも東京には広義宿を寮代わりにしてる学校もあるそうですよ、私たちと同じ東北からも転入生がいるって聞きましたよ~」
そら「ところでこれからどこに行くんですか?」
まひろ「今日は快活CLUBの4号名取店に泊まるので館腰駅まで行きますよ」
そら「館腰ということは仙台空港行じゃなくて東北本線か常磐線に乗らなきゃですね」
まひろ「そうです!そらさんよく覚えててえらいですね!」
そら「えへへ(先生に褒められちゃった……!)」
まひろ「あと、仙台シティラビットは通過するので要注意ですね」
琥珀「こんな夜遅くに快速はない……」
とわ「今から乗るのは常磐線の21時38分発新地行ですか?」
まひろ「その通りです!」
みかげ「みんな順応早くない?」
乗車
まひろ「館腰に到着です!」
そら「仙台から近いのに小さな駅ですね」
まひろ「国鉄末期にできた比較的新しい駅ですからね、これでも仙台空港アクセス線の開業までは空港最寄駅だったんです!」
みかげ「お姉ちゃん、夜遅いから静かにした方が……」
琥珀「もうすぐ10時、眠くなってきた……」
まひろ「早く広義宿に行きたいところですが、今日はゆっくり行きましょう」
とわ「どうしてですか?」
まひろ「後で分かります♪」
とわ「ちょっとそこのセ●ンイレ●ンに寄ってもいいですか?」
まひろ「いいですよ、快活は持ち込みOKになりましたから!」
そら「さっきから出てくる快活っていったい何なんですか?」
まひろ「行けば分かります♪」
徒歩
琥珀「車通りは多いけど周りの工場は真っ暗でちょっと怖いよ……」
まひろ「大丈夫です、もう着きますよ」
とわ「あ、オレンジの眩しいお店?」
琥珀「広義宿ってネットカフェのことだったんだ」
まひろ「10時半、丁度いい時間ですね。今日はここの8時間ナイトパックを使ってみましょう。1泊たったの1500円くらいで皆さんは学割も使えますよ!」
とわ「ネットカフェって初めて来たわ」
そら「私も、琥珀先輩は?」
琥珀「何回か行ったことあるけど泊まるなんて考えもしなかったよ」
そら「みかげちゃんは?」
みかげ「お姉ちゃんに連れられて何度か……」
入店
まひろ「全員フラット席の連番で取れましたよ、ラッキーですね!アプリで確認しておいてよかったです」
そら「ジュースやお味噌汁が飲み放題なんだね」
まひろ「とわさん、ソフトクリームも食べ放題ですよ!」
とわ「ソフトクリーム!」
まひろ「深夜はメンテナンスになることがあるので早めに食べましょうね」
琥珀「読み放題の漫画もたくさんあるよ」
まひろ「では、朝まで皆さんおやすみなさい、あ、朝は6時前に起きてくださいね」
みかげ「みんなそんなに早く起きられるかな?」
まひろ「みかげも漫画たくさん持ってきて楽しそうですね」
みかげ「これは別に……」
深夜
まひろ「ん~、、、次は~○×△……」
そら(個室だから緊張しなくて済むと思ったのに、隣の先生の部屋の音がうっすら聞こえてねむれないよ~)
(壁が低いから立ち上がったら隣の部屋が見えるかな、って、だめだめ!)
朝
まひろ「みなさん、6時になりますよ」
とわ「……まだ眠いわ……」
そら(……結局あんまり眠れなかったな……)
まひろ「快活では朝6時からポテトとトーストが食べ放題なんですよ!」
琥珀「駅からゆっくり歩いたのは、これを8時間パックに収めるための時間稼ぎだったんだね」
まひろ「そういうことです!」
とわ「普通のポテトよりちょっと固いけどおいしいわ、ケチャップもかけ放題なのね」
まひろ「そろそろ帰る準備も始めますよ」
解散
まひろ「全員7時間58分で退店できましたね、どうでしたか?」
とわ「変な姿勢で寝たので首が痛くなったけど、ソフトクリームとポテトはまた食べたいです」
琥珀「パソコンで駅メロを聴きながら眠れてよかったよ」
そら「あんまり眠れなかったけど(先生が楽しそうだったので私も)楽しかったです」
まひろ「みんな気に入ってくれてよかったです。今後の遠征での旅程の幅が広がりますね!」
みかげ「鉄道部、いったいこれからどんな旅行するの……?まあみんながいいならいいけど……」
続くかもしれない